ハンズ通信2021年1月

訪問看護の経験を通して

私が訪問看護で働き始め８年になります。以前は透析のある病院で働いていたので訪問看護は未経験で不安もいっぱいでした。在宅では医師もベテラン看護師もいない為、自分の観察力、判断力が大きな影響を持つという大変さもありますが、病院とは違う反面、生活の中に入り１対１の看護で利用者さんがどのように生きていきたいか一緒に考え、利用者さんと家族に寄り添いながら看護出来る事がとてもやりがいを感じてます。

利用者さんの人生の最期に立ち合う事も少なくありません。在宅で最期を迎える為に看護師として何が出来るだろうか、いつも自問自答してます。

現在、私は要介護５の義父の介護をしています。介護と仕事の両立は確かに大変な部分もあります。しかし、自宅で家族が寄り添う事が出来る。さまざまな介護サービスを利用しながら住み慣れた自宅で生活できる事を一番願ってます。訪問看護の経験を生かし、義父が生活しやすい環境に整え安心して暮らせるように家族と一緒に頑張りたいと思います。

今、医療や介護の現場では新型コロナウイルスの影響で面会が制限され家族とも会えず日常が大きく変わってしまった今、もしもの時、どういう治療を受け、どう過ごしていきたいか家族と日頃から話し合っておくことが、このコロナ禍にあっても納得のいく人生を送るため必要だと感じてます。

私達訪問看護師は２４時間３６５日いつでも、どこでも、誰にでも医療をお届けするサービスをこれからも提供していきたいです。